オブジェクト上に原点では、オブジェクトを指定して、そのオブジェクト上の点に原点を移動させます。 このコマンドではモードが2種類あり、原点だけを平行移動する場合と、 オブジェクトの接線、法線(Normal)を考慮にいれたCPlaneとするモードです。
1)面上への接平面、法線からCPlaneを作成
このモードでは面上へ原点を移動し、CPlaneの横軸、縦軸を
Tu: v=一定のu方向のパラメータラインの接線
Tv: u=一定のv方向のパラメータラインの接線
N: 面の法線(=Tu*Tv)
として、次のように定めます:
T: TuをCPlaneの法線方向。TvをCPlaneの横軸とし、Nを縦軸とします
N: NormalをCPlaneの法線方向。TuをCPlaneの横軸(X軸)とし、Tvを縦軸とするよう定めます
B: TvをCPlaneの法線方向。NをCPlaneの横軸とし、Tuを縦軸とします。
実際にはTuとTvは直交していないため、TuとTvが直交するよう、Tu重視とする(U基準の場合)か、Tv重視(V基準の場合)か、をKBのU,Vの押下により指定します。
上の図のようなメッセージが出ている場合、”M-移動だけ”(KBのM押下)を指定すると、このモードは原点だけを移動するモードへ移行します。
2)線上の従法線、主法線、接線からCPlaneを作成
このモードでは線上へ原点を移動し、CPlaneの横軸、縦軸を
T: 接線
N: 主法線
B: 従法線
として、次のように定めます((T,N,B)はいわゆるフルネの標構:Frenet Frameと呼ばれます):
B: B(従法線)をCPlaneの法線方向。TをCPlaneの横軸とし、Nを縦軸とします。
T: T(接線)をCPlaneの法線方向。NをCPlaneの横軸とし、Bを縦軸とします
N: N(主法線)をCPlaneの法線方向。BをCPlaneの横軸(X軸)とし、Tを縦軸とします
上の図のようなメッセージが出ている場合、”M-移動だけ”(KBのM押下)を指定すると、このモードは原点だけを移動するモードへ移行します。
3)オブジェクト上へ原点を移動するだけ
このモードではオブジェクト上の指定の点へ作業平面の原点の平行移動だけを行います。上の図は曲面の場合ですが、曲線の場合も全く同様です。
上の図のようなメッセージが出ている場合、”M-回転も”(KBのM押下)を指定すると、このモードは1)、2)のモードへ移行します。