長老ベリオール:
悟りには犧牲がつきもの、我が一族の歴史を振り返って見ると、この教訓がどれほど骨身にしみてくるか。千年前大メイジ ダスパリオンがやってきて我々に黒魔法を教えてやると提案した時、将来払うことになる犧牲をこれっぽっちも考えないで簡単に受け入れてしまった。
我々が光のエルフと戦争をした時、ダスパリオンの悪巧みで、我々が詠唱した黒魔法の術が何の関係もない木のエルフたちを皆殺しにしてしまった。木のエルフは死んでいきながら最後の力を振り絞って我が一族に呪いをかけた。その結果、昔は美しかった森は枯れてしまい、我々は太陽の光で皮膚がやけただれ、目が見えなくなる暗闇の種族になってしまい、数百年間も地下に隠れて暮らすことになった。
今では我々を暗闇に追いつめた茶色いエルフの呪いも解け、再び地上で生活しているが、力を得るために支払った高い犧牲を決して忘れてはならない。
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