リディアの日記:
「深淵の闇、広々とした夜。星の光が見え、彼は笑った。彼は私に勇気が要るだろうと言った。私は考えなかった。私は何者だ、ここはどこだ、狂ってしまいそうな波動、波動、波動、生と死、勇気を出せと?こういうのを相手に?彼は笑った。そして言った。何?勇気を出せと言った。今彼の口から流れるのは、私の知らない異界の言葉。彼は黒魔術師だ。彼は言った。何かと語りながら私を見て笑った。広々とした夜に、彼は私の手を握り質問した。私の勇気。勇気。勇気。何かを手にするための。何かを諦めるための。彼は言った。
「私の儀式はまだ進行中だ。今更何の用だ?」
「あなたに叶えて貰いたい事があって来ました。」