10. 表示
表示メニューは図面の見る範囲を調節するいくつかのツールを提供します。これらのすべて のツールは図面上の図形にはまったく影響を与えません。ただ表示範囲(ビューポート)と表示倍率を変更するだけです。
表示ツールはおそらくCADシステムで最も頻繁に使用される機能です。 それらは表示ツールバー(図12)から簡単にアクセスすることができる。
よく使用する表示ツールのホットキーを覚え、使用することは価値があります。
例えば全図面を表示するには、単に
ZA
とタイプするだけですみます。
コマンドラインにキーボードフォーカスがある場合はフォーカスを最初解放するため
ESCキーを押す必要があります。
図12: 表示ツールバー。
10.1.スクロール
図面ウィンドウの右側と下部にある二つのスクロールバーを使って行います。マウスホイールがある場合は、(Ctrlのキーを押したまま)ホイールを
上下回すことで垂直スクロールし(シフト・キーを押したまま)ホイールを回すと左右にスクロールします。
3ボタンのマウスであれば、中間のマウスボタンを押したままドラッグすると図面を移動させてカレント表示を変更することができます
(図面移動)。
10.3. ドラフトモード切り替え
ツールバー:
メニュー:
表示-ドラフトモード切替
記述:
カレント図面ののドラフトモードを切り替えます。 ドラフトモードでは、すべての線分は1ピクセルの幅で表示されます。ハッチングは表示されず、大きなテキストは矩形として表示されます。図面が非常に大き くなり、再描画に時間がかかるようになればドラフトモードを使うとよいでしょう。
10.4. 再描画
ツールバー:
メニュー:
表示 - 再描画
ホットキー:
zr, rg
コマンド:
regen
説明:
カレント図面を描き直します。 多くの図形を移動、または削除した後図面は不完全で曖昧に見えることがあります。 この機能を使うと図面データはクリアーに表示されます。
10.5. 拡大/縮小
ツールバー:
メニュー:
表示 - Zoom in
表示 - Zoom out
ホットキー:
+ / -
zi/zo
説明:
このツールはカレント表示倍率を1.5倍単位で増加/減少させます。 同じ効果をマウスのホイール(図13)の回転で行うことができます。
図13: 素早く拡大/縮小するにはマウスのホイールを使いましょう。
10.6。 自動ズーム
ツールバー:
メニュー:
表示 - 自動ズーム
ホットキー:
za
コマンド:
zoomauto
記述:
表示されている画層に含まれた全図形が画面に合うよう図面表示倍率を設定します。
10.7。 前画面
ツールバー:
メニュー:
表示-前画面
ホットキー:
zv
コマンド:
zoomprevious
説明:
直前に使用された表示状態に戻します。 自動ズームや窓範囲指定ズームの後に直前の表示状態に戻すときに使います。
10.8。 窓範囲指定ズーム
ツールバー:
メニュー:
表示-窓ズーム
ホットキー:
zw
コマンド:
zoomwindow
説明:
このツールはある特定の図面範囲を見る素早い方法を提供します。
手順:
- 見たい範囲の最初のコーナーを指定します。 マウスの左ボタンを最初のコーナーでクリックします。
- 矩形範囲となる2番目のコーナーまでマウスをドラッグします。
- 2番目のコーナーでマウスボタンを離します。
注: マウスボタンを押したままドラッグ代わりに各コーナーを一回づつクリックすることでも実行できます。
10.9. 図面移動
ツールバー:
メニュー:
表示-図面移動
Hotkey:
zp
コマンド:
zoompan
説明:
図面移動とは表示倍率を変えずに図面の表示位置を移動させるということです。 一番速い方法はマウスの中間ボタンを使用して、図面用紙を動かすように表示範囲を移動させます:図面を動かしている間マウスの中間ボタンを押したままにし ます。マウスに中間ボタンがなければこのツールを起動し、次にマウス左ボタンで同じを実行できます。操作終了にはマウスの右ボタンをクリックします。