13. オブジェクトスナップ
この章はマウスカーソルの位置を厳密な座標に設定するためのスナップモードを一覧します。
QCadで作図編集するためには、参照点、開始点、終了点、中心点その他の識別ポイントの座標を指定する必要があります。 前に描かれた図形またはグリッドの正確な位置を選ぶためにはQCadは一連のオブジェクトスナップモードを提供します。 それらのモード表示するツールバーは図20に示されます。スナップモード選択が必要になる時は自動的にいつでも表示されます。
図20: オブジェクトスナップ ツールバー。
13.1. 任意の位置
CADツールバー:
メニュー:
スナップ-任意の位置
ホットキー:
os
コマンド:
free, fre
説明:
マウスを使って任意の座標を設定します。ただしCADシステムではこの座標設定は薦められない方法です。
13.3. 端点へのスナップ
CADツールバー:
メニュー:
スナップ-端点
ホットキー:
se
コマンド:
endpoint, end
説明:
線分および円弧の端点(図21)へのスナップ。
図21: スナップツールで見つかった端点。
13.4. 図形上の点へのスナップ
CADツールバー:
メニュー:
スナップ-図形上の点
ホットキー:
sn
コマンド:
near, nea
説明:
図形(図22)上にある最も近い点へのスナップ。
図22: 「図形上の点へスナップ」は線分図形上ののあらゆる点に止まります。
13.5. 中心点へのスナップ
CADツールバー:
メニュー:
スナップ-中心点
ホットキー:
そう
コマンド:
center, cen
説明:
線分および円弧の中心と点(図23)へのスナップ。
図23: スナップツールで見つかった中心点。
13.6. 中点へのスナップ
CADツールバー:
メニュー:
スナップ-中点
ホットキー:
sm
コマンド:
middle, mid
説明:
線分および円弧の中点と点(図24)へのスナップ。 円弧の中心が中心点でも、円弧の中点は円弧線分上の真中にあることに注目してください。
図24: スナップツールで見かった中点。
13.7. 指定距離点へのスナップ
CADツールバー:
メニュー:
スナップ-端点からの距離
コマンド:
distance, dist
オプションツールバー:
説明:
端点(図25)からのある特定の距離にある点へのスナップ。 距離はオプションツールバーで調節することができます。
図25: 「端点からの距離」スナップツールで見つかった点の例。
13.8. 交点へのスナップ
CADツールバー:
メニュー:
スナップ-交点
ホットキー:
si
コマンド:
intersection, int
説明:
図形(図26)間の交点へのスナップ。
図26: 交点スナップツールはすべての目に見える交点を自動的に見つけます。
13.9. 手動で交点へのスナップ
CADツールバー:
メニュー:
スナップ-手動で交点
説明:
交点が図形の一方または両方にないために交点のスナップモード働かない時があります。二番目の交点ツールは図形(図27)の外にあっても2つの図形 を指定することで交点をスナップすることを可能にします。
図27: 手動交点スナップツールは見えない交点を指定可能にします。
13.10. スナップ制限
上で説明されているスナップ機能に加えてQCadは相対原点に対しマウスのカーソルの位置を直角に制限することができます。
図28はスナップ制限をどのように使用するかを示しています。
「スナップする点」とはユーザーが指定したいと思う点のことです。 例では正円の中心と同じX座標にある下位線分の点です。
マウスカーソルが円周上に置かれています。 「中心点へのスナップ」モードなので、QCadは円の中心がスナップポイントです。
小さいひし形はそのポイント(「中心点」)を強調しています。 スナップ制限の水平制限を有効にすると相対原点の水平位置にある点をスナップします。
図28: スナップ制限では相対原点に対し直交する仮想線分上ににある点をスナップします。
制限なし
CADツールバー:
メニュー:
スナップ-制限なし
説明:
すべての制限を無効にします。
直交制限
CADツールバー:
メニュー:
スナップ-直交制限
説明:
相対原点に対しを直角方向に制限します。
水平方向制限
CADツールバー:
メニュー:
スナップ-水平制限
説明:
相対原点に対し水平方向に制限します。
垂直方向制限
CADツールバー:
メニュー:
スナップ-垂直制限
説明:
相対原点に対し垂直方向に制限します。
13.11. 相対原点
前述したように、QCadの図面には相対原点があります。
それは小さな赤い円と十字が組み合わさった形で表示されます。相対原点は、コマンドライン入力される相対座標やスナップ制限に使われる参照点です。
次の点は直前の作図点からの相対座標として定義されます。
普通、相対原点は自動的に動きます。 例えば線分描けば、相対原点は終点へ常に動きます。
順序の次のポイントは相関的な最後のポイント座標でそれから定義することができる。
時々このことは不便で、自動的に動くことを止めて相対原点を別の位置に置きたいとか、位置を固定したいと思でしょう。そのためにスナップツールバーは二つ
のツールを用意しています。
相対原点移動
CADツールバー:
メニュー:
スナップ-相対原点移動
コマンド:
relativezero、relz
説明:
相対原点を新しい位置に設定します。
相対原点を固定
CADツールバー:
メニュー:
スナップ- 相対原点を固定
コマンド:
lockrelativezero、lrel
説明:
有効にされた場合、このスイッチは相対原点の位置を固定します。 これはQCadが自動的に動かさないことを意味します。 上で説明したツールを使えば手動で動かすこはできます。