2.はじめに
2.1. 説明書の取り扱い範囲
このマニュアルはQCadを使い始められるように、またより効果的に使える手助けができるように書かれています。 の特徴上の概観を与えるように設計されている。更にQCadの背景にあるより進んだ可能性を知らせるでしょう。 三章でコンピュータ支援設計(CAD)の世界へ案内します。既にCADプログラムを使った経験のある方はこの 章を読み飛ばしたいかもしれません。
2.2.CAD - 初心者の方々へ
あなたの周囲を見てみれば、目にする大抵の物は一度はCADプログラムの図面から始まったものです。 あなたのボールペン、机、ホーム具からホームに至るまで、またおそらくはあなたの住む町さえも-すべては 一度図面上であるいはCADシステムで組み立てられたものでしょう。
CADとはコンピュータ支援設計を意味します。 CADアプリケーションと絵や図を描くプログラムとの違いを知ることが大切です。 CADで作成された図面は厳密な単位で実世界の物を表します。 最も重要な事は正確さ、そして物を製造する上で必要になる多くの詳細図を提供することです。 作図プログラムを使ったことがあれば、CADシステムのように自在な操作を行えないか制限されていて その不便さは容易に分かるでしょう。 すべては正確に行われるというのは考え方なのです。 図面は画面上で正確に見なければなりませんが-現実世界のモデルとして正確でなければなりません。 図形を移動させるとは指定された正確に位置から別の指定された正確な位置にそれを動かすことです。 一度このやり方に慣れてしまうとありふれた作図プログラムで技術的な図面を描きたいとは思わなくなるでしょう。
2.3. QCad は自分に適していますか?
沢山の異なったCADシステムがあります。何を期待するかによってQCadはあなたの要求に適うかもしれないし、そうでないかもしれません。 もし3DモデルCADを捜しているのであれば他を探さなければなりません。 QCadは2CADプログラムです。それは全てのものが平面に投影されていることを意味します。 但し、このことはQCadが二次元のものを表わすことだけに適していることを意味しません。 異なる視点から表象した数枚の二次元図面(例えば側面、前、上から)でものを定義するための十分な情報と寸法を提供します。
QCadを使いたいと思う主な理由の幾つかは、その簡易性、使い勝手のよさ、その多くの特色、 単純に好みのプラットホーム(Linux、他のUNIXシステム、Windows、Mac OS X)で動作するからといったことです。 大事なことを言い忘れましたが、QCad はオープンソース運動を担っています。このことはあなたがプログラマーなら 独自の機能を付け加えることができるということです。
QCad 世界中に推定で10万人上のユーザーを持っています。そのユーザーは機械、電子工学分野の企業から 私用ユーザー、教師、学生にまで及びます。他に多くの有用なCADシステムがあり、 そのほとんどはQCadより多くの機能を提供しています。しかし殆んどは単一のプラットホームに限られるか または多くの潜在的なユーザーには現実的ではありません。そこにQCadが入り込む余地があるのです。QCadのターゲットは 趣味で使う人、CADの専門ホームではなく時々図面を引く必要のある臨時のCADユーザー達です。 QCadは専門ホームではない、残された人達のためのCADなのです。
2.4. 誰が QCad を支えていますか?
QCadはリボンソフト社の製品で、スイスを本拠地にするソフトウエア工学の会社です。 多くの人々がQCadに貢献しており、今日あるのはQCadユーザーからの意見、翻訳者、開発者の助力のおかげです。 より多くの情報に関してリボンソフト社のホームページを参照してください: www.ribbonsoft.com 。
2.5. QCadの入手方法は?
QCad.orgかRibbonSoft.comから QCadの最も最近の版を得ることができる。 これらのウェブサイトでまたQCadのためのより多くのドキュメンテーション、メーリングリストおよび他の多くの資源を見つけることができます。
2.6. QCad と Qtの関係
Qtはクロスプラットホーム C++ アプリケーション・フレームワークで、その上にQCadが作成されています。 QCadに含まれる多くの処理はトロールテック(www.trolltech.com) によって成されています。この会社がQtを開発しています。