5. QCadのユーザインタフェース
QCadを起動させると、グラフィカル・ユーザー・インタフェースの主 アプリケーション ウィンドウが立ち上がります。 このウィンドウが図面を管理します。
5.1. 主アプリケーション ウィンドウ
QCad は他のアプリケーションでもお馴染みの共通な特徴を提供するグラフィカルユーザーインタフェース を持っています。この章で QCad の個々のユーザ・インタフェース部品を詳しく見ていきます(図 8)。
図8: QCad の主アプリケーション ウィンドウ。
5.2. メニュー と CADツールバー
QCadのほとんどの機能はメニューからアクセスすることができます。 CAD関連機能へのアクセスは左側にあるCADツールバーを使うと便利です。 このツールバーは現在使用できる機能に常に表示しています。 例えば線分の開始点を設定しようとした時、点を指示するためのスナップ機能 - 既存の端点、グリッド点、その他の位置指定モード - を表示します。
5.3. 画層 と 部品 一覧
QCad主画面の右側に画層、部品一覧が見えます。各々は現在編集中の図面の画層と部品を表示しています。
メニューから画層、部品一覧の表示を切り替えることができます。
表示 - ビュー - 画層一覧
表示 - ビュー - 部品一覧
5.4. ステータスバー
下部にあるステータスバーはQCadの現在の状態について様々な情報を表示します。左側に
マウスカーソルの位置を絶対、相対的位置のデカルトおよび極座標としてを表示する座標表示ウィンドウ、
があります。
マウスウィンドウにはマウス左右ボタンの現在の状態を示しています。
選択ウインドウ現在選択されている図形の数を示します。
メニューを使ってステータスバー使用の有効/非有効を設定します。 表示 - ステータスバー
。
5.5. コマンドウィンドウ
QCadのコマンドラインはステータスバーのすぐ上にあります。それはコマンド入力や
警告、エラー 知らせるために使われます。
メニューからコマンドラインの有効/非有効を設定します。 表示 - 表示 - コマンドライン
。
5.6. オプションツールバー
図 8でオプションツールバーは空のままです。 現在使用中のツールで利用可能なオプションを
表示します。
あなたはオプションツールバーで設定するよりコマンドラインで指定するほうが良いと感じ、メニューから
ツールバーを隠すしたいと思うかもしれません。 表示 - ビュー - オプションツールバー
。
5.7. コマンドの実行
QCadのあらゆる事は最初実行されるコマンドに左右されます。 QCadコマンドを実行する3つの方法は:
- ダイアログウインドウ。 例えばテキスト作図ツールは、字体を選んだりテキスト図形の文字列を入力するためのダイアログを表示します。
- オプションツールバー。例えば平行線を描くためのダイアログは基準図形との距離入力を要求します。 それはユーザーが距離を入力できるよう上部に入力欄のある二番目のツールバーを表示します。(図 9を参照)。
- コマンドライン。 例えば線分を引いているときコマンドプロンプトで'close'と入力実行すると 線分を閉じることができます。
図9: いくつかのツールがツールバーに表示されます。
5.8. モード
QCad は二つのモードで動作します: コマンド モード と ノーマル モードです。 コマンドモードでは、コマンドライン上から命令を受けつけます。 ノーマルモードはすべてのキーボード入力はアプリケーションインターフェイスへ送られます。
コマンドモード
コマンドモードではコマンドウィンドウの左側にあるラベルを青色に、またコマンドラインに点滅するカーソルを表示します。
このモードでは、印字可能なすべてのキーボード入力はコマンドラインに送られます。
このモードを使ってコマンドや座標値を入力してください。例えば line
と入力すると線分ツールが起動されます。 仮に
zキーの後に aキーを押せば za の文字列がコマンドラインに表示され自動ズームコマンドが呼び出されます。
ノーマルモード
このモードでは、QCadは他の標準アプリケーション同様に動作します。
すべてのキーボード入力はホットキーとして解釈されます。ホットキーが定義されていなければ
何もしません。
このモードでzキーの後に A
キーを押せば、
QCadは自動ズームコマンドを実行します。