easyKoboBackup version 1

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** 簡単koboバックアップ **
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Copyright © 2013 fakesh. http://sourceforge.jp/users/fakesh/
MIT/X Consortium License  http://www.opensource.org/licenses/mit-license.php

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* 何をするものか *
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  内蔵のmicroSDと差し替えられるような, microSDカードを簡単につくります.

  kobo glo/touch の内部の記憶装置は特殊な書きこみがされた microSD カード
  です. そこで, kobo glo/touch の microSDカードスロット(本体の左側面)に
  セットした microSD に, この特殊な書きこみをする作業をしてくれるのが
  「簡単koboバックアップ」です.

  容量の大きなmicroSDを用意すれば, それなりの容量拡大が期待できます.
  ただし, 実際の内蔵microSDの差し替えは裏蓋をこじ開ける(殻割)などしなけれ
  ばなりません. さすがに, ソフトウェアだけでは, 差し替え作業はできません.
  差し替えの物理作業については, ほかをあたってください.

  なお, fakesh は kobo glo しか所有していませんので, 実機での検証は glo 
  でしか行っていません. しかし, kobo touch でも実機での検証はしていませんが
  大丈夫だとおもいます(未確認). microSDスロットのない mini は対象外です.
  失敗しても, kobo 内部を恒久的に変更するわけではありません. 
  購入書籍, 自炊書籍 には一切触れませんし, 再起動後は, kobo のシステムも
  そっくりそのままもとどおりになりますので, ご安心ください.

  ひらたくいえば, [工場出荷時の状態にもどす]を外部microSDカードスロットに
  対して簡単に自動的にしてくれるソフトウェアです.

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* 用意するもの *
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  1. kobo glo/touch 本体と usbケーブル(付属品でOK). あたりまえですね.

  2. 内容を消去してしまってもかまわないmicroSD(SDHC)カード1枚.
     ただし, そのmicroSD(SDHC)カード容量は 1GB 以上.
     (1GBでもダイジョブです. 32GBを超えるものについては, 
     microSD(SDHC) でないので, つかえるかは不明です.)

  3. 「簡単koboバックアップ」本体ファイル KoboRoot.tgz .
     http://sourceforge.jp/users/fakesh/pf/easyKoboBackup/files/
     にアクセスして KoboRoot.tgz をダウンロードしてください

  4. パソコンなど, kobo glo/touch 本体を usbメモリー として認識して,
     KoboRoot.tgz の書きこみなどの操作ができる機器.
     NAS や ある種のメディアプレイヤーや iP[aho][do]* や Android や
     Raspberry Pi などでも, やりかたは, 知りませんができるはずです.
     fakesh所有のチョット高機能なメディアプレイヤーでもできました.
     この機器を "UH" と書くことにします.

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* つかいかた *
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  1. kobo glo/touch と "UH" を接続する.
     [重要]microSDカードスロット(本体の左側面)にはまだmicroSDを差しこま
     ない状態で[重要] usbケーブルで kobo glo/touch と "UH" を接続してく
     ださい.
     kobo glo/touch の画面に「PCを検知しました...」という画像がでるので,
     ボタン[接続]をタッチします.
     (アップグレードした場合や, 日本語でない場合は表示などが違うかもしれ
     ません. また, この種の画面にならないばあいは, "UH" としてはつかえな
     い機器ですので, この種の画面表示のでるほかの機器でお試しください)
     kobo glo/touch の画面が「PCに接続されています。...」という画像になれば,
     "UH" と接続された状態です. -- 知ってますよね --
     多くの "UH" では, 接続された状態になれば, 自動的にマウントという作業
     がなされ, "UH" から kobo を usbメモリー として扱うことができるように
     なります. ふつうの usbメモリー を差せばそのまま usbメモリー として扱
     うことができる "UH" であれば, kobo についても自動的にマウントをして
     くれるはずです.
     自動的マウントしてくれない "UH" ついては, 手動でマウントの作業をして
     ください. マウント方法は "UH" によりますので, お調べください.
     (fakesh は手動でやってます.)

  2. KoboRoot.tgz のコピー.
     "UH" から kobo glo/touch の .kobo という所に KoboRoot.tgz をコピーします.
     "UH" の種類により方法がちがいますので, お調べください.
     ちなみに,
     linux なら, 端末から, たぶん
       $ cp KoboRoot.tgz /media/KOBOeReader/.kobo/
     MacOSX なら(fakesh所有のTigerでは[古]), ターミナルから, たぶん
       $ cp KoboRoot.tgz /Volumes/KOBOeReader/.kobo/
     でいいでしょう.

  3. "UH" との接続を解除する(アンマウントする).
     接続を解除する前に, *用意するもの2.* で用意したmicroSD(SDHC)を,
     いつでも, セットできるように, kobo の microSDカードスロットに
     *軽く* 差しこんでおきましょう.
     [重要]まだ奥まで *差しこまない* でください[重要].
     接続の解除(アンマウント)も "UH" により方法がちがいますので, お調べくだ
     さい. よくわからないようであれば, "UH" の電源を正式な手順で切れば接続が
     解除されるはずです. fakeshもチョット高機能なメディアプレイヤーでは, リ
     モコンで電源を切りました. 決してコンセントをヒッコヌクようなことはしな
     いでください.
     「接続を解除」と書いてきましたが, kobo の場合, 普通のusbメモリーと同じ
     方法では接続を解除できないようです. ただし, マウントの解除(アンマウント)
     はできますので問題ないはずです.

  4. microSD をセットする.
     "UH" との接続を解除すると, kobo の画面が更新中の砂時計の画面になります.
     もし, 砂時計の画面にならないときは, また *作業1.* からはじめてください.
     砂時計の画面になるとすぐ, 画面は砂時計のままですが  赤LED *と* 緑LED が
     赤緑消赤緑消赤緑消... のように点滅します. この赤と緑の点滅になりましたら
     3. で軽く差しこんでおいた microSD をカチッと音がするまで奥に差し込んでく
     ださい(くどい?). 赤と緑の点滅の時間は30秒間ありますので, あせらず,
     ゆっくりと確実に microSD をセットしてください. セットしないままで30秒
     たちますと, 白LEDが十数回点滅して, kobo は再起動されます.
     30秒以内に microSD がセットされると, 青LED *に* 赤LED が
     (=青=)(青+赤)(=青=)(青+赤)... のように点滅します. この青に赤の点滅のと
     きはカードスロットのmicroSDに特殊な書きこみをしています.
     SDカードの speed class 2,4,6,10 などのようなmicroSDの書き込み速度能力
     にもよりますが, 書き込みの終了までおよそ4分かかります.
     microSDの書き込み中は青に赤の点滅速度が段々とはやくなっていきますので,
     書きこみの進行の目安にしてください.
     書きこみが無事に終了すると緑LEDの点滅になります. 緑LEDの点滅になりまし
     たら microSD を取りだしてください. 取りだすまでは, 電池のかぎり, いつ
     までも, 緑LEDの点滅状態です.
     何らかの原因で書きこみに失敗すると黄LED(赤+緑)の点滅になります. 失敗し
     ても, 何度でもできますので, ダイジョブです. 緑LEDの点滅の場合と同じよ
     うに, microSD を取りだしてください.
     緑でも黄でも, microSD を取りだすと, 白LEDが十数回点滅して, kobo は再
     起動されます. 再起動されるまで, 画面はずっと砂時計です.
     再起動後は, 次のログ以外は, そっくりもとどおりです.

  5. ログの確認.
     書きこみが成功しても失敗しても, ログ(記録)が kobo 本体に書きこまれます.
     もう一度, "UH" と接続すると, backupYYMMDDhhmm.log.txt というファイルが
     ログです. YY が西暦の下二桁, MM が月, DD が 日, hh が時, mm が分です.
     西暦2107年の10月2日午後11時8分であれば, backup0710022308.log.txt です.
     このログファイルの最後のほうに
     |+++ OKOKOK SUCCESSFULLY BACKUPED +++|
     とあれば, 書き込みは成功しています. そのほか, 失敗しても, microSD を挿
     さずにやめても, このログファイルには現在の内蔵記憶装置(microSD)のシス
     テム配置(パーティション)などが記録されているはずです. 成功して, 内蔵の
     microSDと差し替えるのであれば, 役にたつこともありますので, そのログフ
     ァイルもいっしょに保管しておいてください.
     また, ログファイルは, 英数字と基本的な記号だけで書かれているので, 消去
     せずに kobo と "UH" の接続を解除すれば, kobo 本体で読むこともできます.
  
  詳しく書いたので, 長くなってしまいましたが, 簡潔に書くと,

  A. microSDを挿さずに kobo を "UH" と接続して KoboRoot.tgz を .kobo にコピー.
  B. kobo を "UH" からはずして, 緑と赤の点滅になったらmicroSDを挿す.
     挿さないまま30秒たったときは次の次の次のEへ.
  C. 青に赤の点滅は書きこんでいるとき, 点滅は段々はやくなっていく. 約4分.
  D. 緑の点滅は成功, 黄色の点滅は失敗. どっちなっても microSD を取りだす.
  E. 白の点滅十数回の後に再起動. ここまで画面は砂時計.
  F. 再起動後にログの確認.

  です.

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* そのほか *
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  書き込まれたmicroSDには, もとの kobo にはない swap partition という領域が
  確保されます. 大きさは書き込むmicroSDの容量に応じて決めています(fakesh の
  好みですが). そのままでは, この swap partition は役にたちません.
  swap partition を活用するためには, ほかをお調べください.
  また, まだ未公開ですが fakesh の本体
  http://sourceforge.jp/users/fakesh/pf/fakesh_kobo/scm/
  でももちろん活用しています.

  画面を砂時計でない何かに変更することはたやすいですが, 面倒で実質がないので
  やるとしても, ズートあとまわしです.

  この「簡単koboバックアップ」は, fakesh の本体の部品
  etc/fakesh/tools/koboBackup.sh
  から, これも本体の部品
  etc/fakesh/tools/addVerCheck.sh
  をもちいて, これもまた本体の部品
  etc/fakesh/tools/outputEKBuu.sh
  によりkobo自身に自動生成させたものです.


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