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HotShot製品を使ってみよう

HotShot製品は、大変にシンプルなアーキテクチャで実装されているため、システム設定やクライアント操作などを簡単に行っていただけます。まずは本ガイドに記述される「とりあえず使ってみる」ための手順をお試しください。

なお本ガイドではWindowsプラットフォームを例にして説明を行います。

サーバサイドの操作

本章ではシステム管理者向けの内容が記載されています。もしも一般ユーザとしての操作方法を知りたいのであれば、この後のクライアントサイドの操作をご覧ください。

サーバ側の準備

HotShot製品に提供されるHotShotサーバをインストールします。インストール詳細についてはインストールガイドをご参照ください。

HotShotサーバ情報を設定

HotShotサーバプログラムを起動する前に各種サーバ情報を設定します。ここではあらかじめ設定されたディフォルト設定をそのまま利用することとしますので、特に何もすることはありません。

もしもHotShotサーバのためのサーバ情報を変更するのであれば、NotepadなどのエディタからHotShotサーバ導入フォルダ配下にあるetc/server.propertiesファイルを編集します。

HotShotサーバの起動

DOSコマンドプロンプトを開き、HotShot製品の導入フォルダへ移動します。そしてそこに置かれるHotShotServer.exeを起動します。HotShotサーバ起動時には以下のように様々な情報が表示されます。

C:> cd <hotshot install dir>
C:> hotshotserver.exe
2/25/2007 11:05:05 INFO : HotShot Server is being started...
2/25/2007 11:05:05 INFO : HotShot server properties located in ...\dist\etc\server.properties
2/25/2007 11:05:05 INFO : Administartor account : root
2/25/2007 11:05:05 INFO : Administrator name : "Yugo Shimada"
2/25/2007 11:05:05 INFO : Administrator mail : yugos@nifty.com
2/25/2007 11:05:05 INFO : HotShot directory : ...\dist
2/25/2007 11:05:05 INFO : DB directory : ...\dist\.\modernshare.d
2/25/2007 11:05:05 INFO : DB backup directory : ...\dist\.\backup.d
2/25/2007 11:05:05 INFO : SVN sys directory : ...\dist\.\svn
2/25/2007 11:05:05 WARN : The backup directory ...\dist\.\backup.d created.
2/25/2007 11:05:05 INFO : Creating new repository in ...\dist\.\modernshare.d. It may take time ...
2/25/2007 11:05:07 INFO : Creating new repository done.
2/25/2007 11:05:08 INFO : License type : PERSONAL
2/25/2007 11:05:08 INFO : ORB hostname : deadhead
2/25/2007 11:05:08 INFO : ORB Max CPU : 2
2/25/2007 11:05:08 INFO : ORB port : 17770
2/25/2007 11:05:08 INFO : ORB started.
2/25/2007 11:05:09 INFO : SVN Server name : deadhead
2/25/2007 11:05:09 INFO : SVN Server port : 3690
2/25/2007 11:05:09 INFO : SVN buffer size : 8192(byte)
2/25/2007 11:05:09 INFO : SVN Server thread pool(min) : 16
2/25/2007 11:05:09 INFO : SVN Server thread pool(max) : 64
2/25/2007 11:05:09 INFO : Secure guard started.
2/25/2007 11:05:11 INFO : svnserver started.
2/25/2007 11:05:11 INFO : HotShot Server is ready.

アカウントの追加

HotShotサーバの導入時点ではシステム管理者アカウントであるrootだけが登録されています。useraddユーティリティを利用して一般アカウントを登録します。ここではアカウント名を「test」、パスワードを「testpass」とします。

C:>useradd.exe -rootpass masterkey -user test -pass testpass -host deadhead -port 17770
2/25/2007 11:18:41 INFO : 新規アカウントtestの登録が成功しました。

これで全ての設定が終了しました。

クライアントサイドの操作

クライアント側の準備

クライアントPC上にHotShot製品に提供されるHotShotクライアントをインストールします。基本的にはインストーラを起動するだけですが、詳細についてはこちらをご参照ください。

HotShotクライアントの起動

DOSコマンドプロンプトを開き、HotShot製品の導入フォルダへ移動します。そしてそこに置かれるHotShot.exeを起動します。HotShotクライアントは起動時にクライアントPCとデータセンタ間での同期確認を聞いてきますが、ここではNoを選択します。

クライアント設定

プロパティ設定画面から以下の項目を入力します。[ファイル] -> [プロパティ]からプロパティ設定画面を開き「データセンタ設定」ノードを選択します。

「データ設定」から以下の項目を設定します。

  • アカウント/パスワード
    ここではアカウント名として「test」、パスワードとして「testpass」を設定します。

  • データセンタホスト名
    データセンタホスト名を指定します。これはHotShotサーバが稼働しているホスト名となります。

  • データセンタポート番号
    ディフォルトの17770のままにします。

最後に「OK」を選択してプロパティ設定画面を閉じます。これで基本的な接続設定は終わりです。

HotShotクライアントの登録

実際にクライアントPC上で監視を行うフォルダを登録します。ここで登録されるフォルダはホットショットフォルダと呼ばれ、以降ファイルの追加や削除、変更等が監視されるようになります。ここではCドライブに存在するフォルダをホットショットフォルダとして登録します。

HotShotクライアントからホットショットフォルダ登録ウィザードを起動します。[ツール] -> [ホットショットフォルダを登録(R)]を選択するかツールバーのボタンを選択します。

ホットショットフォルダ登録ウィザードが起動します。

「次へ」を選択してホットショットフォルダの設定を行います。ここではC:\MyDataという既存のフォルダを選択します。

「次へ」を選択してタグ名の設定を行います。タグ名とは、ホットショットフォルダに対するデータセンタ側の名前となります。ここでは「プロジェクト管理データ」と命名します。したがってクライアントPC上のフォルダC:\MyDataはデータセンタ側ではタグ名「プロジェクト管理データ」として参照することができます。

「次へ」を選択してオプションの設定を行います。ホットショットフォルダには2つのオプションを設定することができます。

  • 監視状況
    有効: HotShotクライアントはホットショットフォルダを定期的に監視し、もしもフォルダに変更があった場合にデータセンタと自動同期を行います。監視の周期はユーザが任意の期間で設定することができます。
    無効: HotShotクライアントはホットショットフォルダを定期的には監視しません。この場合、ユーザが手動でデータセンタと同期を行う必要があります。
  • 更新ポリシー
    ホットショットフォルダとデータセンタ間での同期方針を設定します。
    「ホットショットフォルダ(PC) -> データセンタ」: 常にホットショットフォルダ上のデータでデータセンタを更新します。通常はこちらを選択ください。
    「データセンタ -> ホットショットフォルダ(PC)」: データセンタ上のデータでクライアントPC上のホットショットフォルダデータを同期します。したがってホットショットフォルダ内のファイルに変更が発生しても、同期後はデータセンタにあるデータで強制的に上書きされることになります。

「次へ」を選択して設定を確認します。

「終了」を選択し、登録を終了します。ホットショットフォルダ内にある全てのデータがデータセンタに登録されます。データの大きさによっては時間がかかります。

ホットショットフォルダが登録されると、以下のようにローカルPCタブに登録済ホットショットフォルダとしてノードが現れます。こちらからホットショットフォルダの状況を把握することができます。

一方で、データセンタ側はデータセンタタブから確認することができます。データセンタ・タブを選択した後、マウス右ボタンメニューから[リフレッシュ]を選択します。

 

データセンタ・タブの左側ペインにはツリー状でファイル群が表示されます。

ツリーで表示されたファイルをマウスで選択すると、右側ペインにリビジョン世代情報が表示されます。この段階では、まだ1世代だけの登録であるため表示される情報は1世代分だけとなりますが、同期処理が進むにつれて表示される世代情報が増えていきます。

最後にローカルPCタブからの操作を紹介します。ローカルPCタブから、タブ名ノードを選択し右ボタンからメニューを表示します。

  • リフレッシュ
    ホットショットフォルダの表示状況を最新のものに更新します。
  • 同期監視を停止
    同期ポリシーを有効から無効に変更します。無効にすると、以降定期的な自動同期が停止しますので、手動で同期を行うことになります。
  • データの同期
    強制的にデータセンタとの同期処理を行います。
  • ローカルフォルダを切断
    ホットショットフォルダとデータセンタ間の関係を切断しホットショットフォルダの登録解除を行います。以降、ホットショットフォルダに対する同期処理は行われなくなります。あくまでもクライアントPCとの関係が解除されるだけなので、データセンタ側にはデータは保持されていますので、他のクライアントPC上に別のホットショットフォルダとして登録し直すことができます。
  • ローカルフォルダの監視解除
    ホットショットフォルダとデータセンタ間の関係を切断しホットショットフォルダの登録解除を行うと同時にデータセンタからデータが完全に削除されます。

これでクライアント側の設定は終了です。