lmhosts — Samba の NetBIOS hosts ファイル
lmhosts
は Samba
(7) が NetBIOS 名を
IP アドレスに関連付けるためのファイルである。
このファイルは samba(7) システムの一部である。
lmhosts
は Samba において
NetBIOS 名を IP アドレスに関連付けるためのファイルである。このファイルは
/etc/hosts
ファイルとよく似ているが、
ホスト名の部分は NetBIOS の命名形式で記述しなければならない。
これは 1 行につき 1 つの NetBIOS 名を記述する ASCII ファイルである。 各行には 2 つの項目があり、空白文字で区切られる。 '#' 文字で始まる行は無視される。lmhosts ファイルの各行は、 以下のような情報が含まれている :
IP アドレス - '.' 文字で区切られた 10 進数数字での表記
NetBIOS 名 - 最大 15 文字の NetBIOS ホスト名であり、 '#' 文字に続けて 2 桁の 16 進数値で表現された NetBIOS 名のタイプをオプションで指定できる。
もし '#' 文字以降が省略されると、NetBIOS 名のタイプに関わらず、 ホスト名が一致した行の IP アドレスをすべて返す。
設定例は下記のとおり :
# # Sample Samba lmhosts file. # 192.9.200.1 TESTPC 192.9.200.20 NTSERVER#20 192.9.200.21 SAMBASERVER
この例では、IP と NetBIOS 名の関連付けを 3 つ記述している。 1 つめと 3 つめは、NetBIOS 名のタイプに関係なく、"TESTPC" または "SAMBASERVER" という名前が要求されれば IP アドレスが返される。
2 つめは NetBIOS 名が "NTSERVER" であり、名前タイプが "0x20" である要求の場合にのみ返される。それ以外の名前タイプが指定されても、 名前は解決されない。
lmhosts
ファイルを置く既定の場所は、smb.conf(5)
ファイルと同じディレクトリである.
オリジナルの Samba ソフトウェアと関連ユーティリティは、Andrew Tridgell によって作成された。現在 Samba は、Samba Team によって Linux カーネルの開発と同様に、オープンソースプロジェクトとして開発されている。
オリジナルの Samba のマニュアルページは Karl Auer によって書かれた。 マニュアルページのソースは YODL 形式(別の、優秀なオープンソースソフトウェアで、 ftp://ftp.icce.rug.nl/pub/unix/ にある)で変換され、Jeremy Allison によって Samba 2.0 リリースのために更新された。 Samba 2.2 のための DocBook 形式への変換は Gerald Carter が行った。 Samba 3.0 のための DocBook XML 4.2 形式の変換は Alexander Bokovoy によって行われた。