1.必要なもの  サーバ側 ・PostgreSQL8.1以上 ・Tomcat5.5系 ・Rhythmバイナリ版ファイル rhythm_bin_xxxxx.tar.gz ・Rhythm JARパック rhythm_jar_xxxxx.tar.gz (Jakarta CommonやSeasar2など、Rhythmで利用しているJARファイルをまとめたもの)  クライアント側 ・Flash Ver9以上が動作するWEBブラウザ 1.1.動作確認された環境(キックモグの開発環境) Debian GNU/Linux 3.1 i386 kernel 2.6.18 Jakarta Tomcat 5.5.25 PostgreSQL 8.1.9 JDK 1.5.12 2.インストール手順 実行例についてはLinuxでの操作例となっています。Windowsの場合は、適宜読み替えてください。 2.1.Tomcat5.5のインストール http://tomcat.apache.org/download-55.cgi からCoreのものでいいのでダウンロードしてください。 ダウンロードしたファイルをTomcat5.5を動作させたいディレクトリに解凍します。 ディレクトリは任意の名称でかまいません。以下の例では、/installto/にインストールを行います。 実行例) user@host:$ mkdir /installto/ user@host:$ cd /installto/ user@host:$ tar zxvf ダウンロードしたディレクトリ/apache-tomcat-5.5.xx.tar.gz 2.2.Rhythmファイルの展開 Tomcat5.5を展開したディレクトリに移動して、Rhythmバイナリ版ファイルとRhythm JARパックを展開します。 なお、Rhythmはwebapps/rhythm/とdata/というディレクトリを作成しますので、これらのディレクトリが別の目的で利用している場合は、事前にそれらのディレクトリ名を変更してください。 (ファイル名まで、Rhythmのシステムと重複している場合、ファイルが上書きされてしまいます。もちろん、Rhythmの新しいバージョンを展開する場合は、同じディレクトリがあっても構いません。) 実行例) user@host:$ cd /installto/apache-tomcat-5.5.xx user@host:$ tar zxvf rhythm_bin_xxxxx.tar.gz user@host:$ tar zxvf rhythm_jar_xxxxx.tar.gz Tomcatは、インストール直後はポート8080で動作します。8080が利用済みであったり、他のポートを使いたい場合は、/installto/apache-tomcat-5.5.xx/conf/server.xmlを変更してください。 2.3.追加で必要なJARのダウンロード ライセンスの都合により、JavaMailで必要なJARファイルは含めていません。 http://java.sun.com/products/javamail/downloads/index.html http://java.sun.com/products/javabeans/jaf/downloads/index.html 上記のURLより、JavaMailとJAFをダウンロードし、それぞれを適当なディレクトリに解凍し、中に含まれているmail.jarとactivation.jarを/installto/apache-tomcat-5.5.xx/webapps/rhythm/WEB-INF/lib/にコピーしてください。 2.4.データベースのインストール 文字コードEUC-JPにてPostgreSQLのデータベースを新規作成します。 以下のコマンドは、PostgreSQLへ特権モードでアクセスできるユーザで実行してください。 ほとんどの場合、ユーザ名は postgres などとなっているでしょう。 実行例) postgres@host:~$ createdb -E EUC_JP rhythmdb また、Rhythmシステムでアクセスするために専用のアカウントを作成することをお勧めします。 実行例) postgres@host:~$ psql Welcome to psql 8.x.x, the PostgreSQL interactive terminal. Type: \copyright for distribution terms \h for help with SQL commands \? for help with psql commands \g or terminate with semicolon to execute query \q to quit postgres=# create user rhythmuser; postgres=# alter user rhythmuser password 'rhythmpswd'; postgres=# grant all on database rhythmdb to rhythmuser; postgres=# (CTRL+D) 最後にRhythmのスキーマと初期データを作成します。 実行例) postgres@host:~$ psql -U rhythmuser -f /installto/apache-tomcat-5.5.xx/data/rhythm_init.sql rhythmdb 2.5.各種設定ファイルの編集 (1)Flashのアクセス制限ファイルを編集 /installto/apache-tomcat-5.5.xx/webapps/rhythm/crossdomain.xmlにTomcatをインストールしたサーバのFQDN、もしくはIPアドレスを記述してください。 の "*"を変更します。 編集後、crossdomain.xmlを/installto/apache-tomcat-5.5.xx/webapps/ROOTに移動してください。 変更例) (2)Tomcat実行時のJAVAオプション設定 /installto/apache-tomcat-5.5.xx/bin/catalina.shに以下の一行を追加します。 JAVA_OPTS=" -Dkickmogu.property=flex.properties -Dsun.nio.cs.map=x-windows-iso2022jp/ISO-2022-JP" 追加する場所は、最初のコメント部分が終わった直後(56行目付近)でかまいません。 変更例) # # CATALINA_PID (Optional) Path of the file which should contains the pid # of catalina startup java process, when start (fork) is used # # $Id: INSTALL.txt,v 1.7 2007-10-26 13:08:05 mogu Exp $ # ----------------------------------------------------------------------------- JAVA_OPTS=" -Dkickmogu.property=flex.properties -Dsun.nio.cs.map=x-windows-iso2022jp/ISO-2022-JP" (3)WebServiceが動作しているURLを設定 Flash側のRhythmクライアントがどのRhythmサーバにアクセスするかを設定します。 /installto/apache-tomcat-5.5.xx/webapps/rhythm/index.htmlの74行目付近に "flashvars",'historyUrl=history.htm%3F&lconid=' + lc_id + '&soapRootUrl=http://192.168.1.1:8080/rhythm/services/&servletRootUrl=http://192.168.1.1:8080/rhythm/servlet/', となっている箇所を修正します。修正箇所は soapRootUrl=http://192.168.1.1:8080/ と servletRootUrl=http://192.168.1.1:8080/ の2点です。 それぞれ、TomcatサーバをインストールしたIPアドレス(もしくはFQDN)とポート番号に変更します。 ここから下のファイルは全て/installto/apache-tomcat-5.5.xx/webapps/rhythm/WEB-INF/classes/の中にあります。 (4)Rhythmの設定ファイル(flex.properties)を編集 path.sysrootをTomcatをインストールしたディレクトリに変更します。 変更例) path.sysroot=/installto/apache-tomcat-5.5.xx その他、mail.upload.tmpdirやmail.attach.dirは、適当なテンポラリディレクトリを指定します。多くのUnix系OSでは、変更しなくても動作します。 また、kickmogu.Config.portについては、利用されていないポート番号を指定してください。 (5)データベースアクセスの設定ファイル(j2ee.dicon)を編集 ファイルの78行目からPostgreSQLの設定情報を記入します。 変更する箇所は以下の部分です。 "jdbc:postgresql://PostgreSQLをインストールしたサーバの名前/データベース名" "DBにアクセスする時のユーザ名" "上記ユーザのパスワード" 上記のケースで、PostgreSQLとTomcatを同じサーバにインストールした場合は以下のようになります。 変更例) "jdbc:postgresql://localhost/rhythmdb" "rhythmuser" "rhythmpswd" なお、PostgreSQLが別のサーバにある場合は、PostgreSQL側のアクセス許可設定も必要になるかもしれません。 その際には、PostgreSQLのpg_hba.confを変更してください。 3.起動 お疲れ様でした。設定はこれで終了です。 後は、Tomcatを起動して、ブラウザでRhythmのTopページをブラウザで開いてください。 Tomcat実行例) cd /installto/apache-tomcat-5.5.xx/ bin/startup.sh RhythmのTopページは http://あなたのTomcatサーバIPアドレス:Tomcatのポート番号/rhythm/ となります。 ログインID,パスワードともに"root","root"でログインできるようになっていますが、ログイン後、パスワードはすぐに変更したほうが良いでしょう。 パスワードの変更は、左のメニューバーから管理ペインを選択し、個人設定メニューを選ぶことにより可能です。