[B2.1]データソースプロセス
KONOEのデータ収集プロセスはデータソースプロセスとしてモデル化されています。
DAQプロセスの一つで、データ送出リンクのみを持ったものです。同時に
トランザクションを保有し、それに対応したデータリストを持っています。
1.データソースプロセスの機能
データソースは文字どおりデータの湧出口の役割をするプロセスです。
いろいろなデータ階層を考えることができるので、例えば生データを
受け取って、解析結果を送り出すノードは、生データ階層では流出口
ですが、解析結果階層では湧出口と考えることが出来ます。(解析結果
だけが次の段階へ送られることを考えた場合ですが、)
DAQシステムではもちろんCAMACなどのハードウエアからのデータの読み込みが
データソースプロセスの典型的な使い方です。データの読み出しは
KONOEでは次のようにモデル化します。
- データはクレートにあるモジュールから読みだされる。
- 読み出しの手順はデータリストに書かれている。
- トランザクションにデータリストが割り当てられている。
- トランザクションが発生すると、対応するデータリストに従って
モジュールからデータを読み出し、データレコードに書き込んで行く。
- データレコードをリンクから送り出す。
下流にデータシンクまたはデータフィルタープロセスを置くため、接続
ポートを宣言します。そこへは複数の接続が可能で、その場合、データの
書き出しは順番に送るモード、すべてに送るモード、接続状態を確認し
空いているものへ送るモードなどを検討します。
下流が受け取らない状態でトランザクションを受け取った場合例外を
発生します。これはアイドル指定をして無視することも可能です。
2.データソースプロセスの実装
[clients/datasrc.html] Last Modified : 12-Apr-1997.
KONOEコラボレーション
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