KONOEレポーター階層

1.はじめに

ネットワーク分散型オンラインシステムでは様々なところに情報が蓄積されます。 エラーメッセージなどのログや、実験条件を決めるパラメータデータベース、 データ収集プロセスが数えた統計情報、アナリシスプロセスの解析結果などなど。 それらを系統的に集めて、レポートにまとめる機能を組み込みます。

テキスト情報だけではなくグラフィック情報も含まれるので、例えばHTMLファイルと してレポートを作成するのはスマートでしょう。集めた情報をHTMLで整形することと、 グラフィックイメージをGIFファイルに変換する機能などが必要になります。

一方、ポストスクリプトファイルとして、綺麗なレポートを出力したい場合も あります。この場合、イメージがGIFでは少し不満かもしれません。KONOEの内部的な イメージハンドリングの機能が必要なことを意味しています。

2.情報の収集

報告すべき情報を持っているプロセスは要求に応じてあらかじめ決められた情報を レポーターに転送する必要があります。単純な場合はテキストであり、これは 適当な書式付けをして送信すれば十分です。情報の意味づけができるのは送り側 だけなので、HTMLへの整形は送り側で行うべきです。

グラフィックイメージを送る場合には、効率を考えてもビットマップを送るのは あまり好ましいことではないかもしれません。ただ、セットアップのビデオの スナップショットや、解析画面のダンプなど、ビットマップとしてしか存在しない ものもあり得ます。それらをソケットで送受信する方法が必要です。

3.レポートの作成

あるタイミング、例えばラン終了時にレポーターは必要なプロセスに情報を 要求します。HTMLファイルとして生成する場合は、シートの大枠を与える テンプレートファイルを読み込み、そこに埋め込まれたマークに必要な 情報を整形して書き込むことでレポートを作成します。

グラフィックイメージの場合は、まずGIFファイルに出力し、その名前をイメージ タグに割り付けます。たくさんのファイルが生成されることになりますから、 それらの命名方法に関するコントロールが必要です。

生成されたファイルへのリンクがある参照ファイルに自動的に追加されることも 必要でしょう。あるファイルを読み、該当位置にレポートファイルへのリンクを リストアイテムとしてアンカー付きで追加する機能を必要とします。このように 様々なHTMLファイルを管理する機能が必要になります。

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[intro/reporter.html] Last Modified : 14-Mar-2001.

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