ユーザは一定のルールで記録されたイベントレコードの中からタグや出現 順番などでそれぞれのデータが何に対応しているかを読み取って解析します。 この、どのデータが何に対応しているかをあらわすのもこのデータリストです。
そもそも、ハードウエアから読みだされたときのデータはまったくの単なる スカラーであり、実際のアナリシスて扱われるものは物理データオブジェクト として物理的な意味が解読された(デコードされた)ものとして扱われます。 データ収集の段階ではその中間的な扱いがされます。イベントレコードという コンテナクラスに適当なタグを付けてほうり込みます。これにより、データ 収集は機械的にデータを読み出し、解読時には比較的簡単にデータが デコードできるようにできます。
データは直接は数値として読みだされます。読みだされる数値の数は指定 されなければなりません。読みだされただけの数値はそのままでは取り扱いに こまりますから、なんらかの書式にしたがって記録されなければなりません。 それがデータレコードで定義されるデータエレメントに対応します。
データレコードクラスについては解析部品のところで解説しますが、ここでは そこに読みだされたデータを渡すということだけ考えることにします。ただ、 データレコードは汎用の書式の枠組みなので、そこからもとのモジュールなどの 情報に戻すときには何らかのタグが必要です。データとタグを渡すことに なります。
解析の段階ではデータレコードから順にデータを読み出し、そのタグを使って 内容を識別することになります。データリストはそのときにも参照される ことになります。
読み出しアイテム毎にタグが付けられます。このタグは解析段階で対応する モジュールひいては検出器を識別するために用いられます。タグから モジュールが識別され、モジュールから対応する検出器が識別される ことになります。