KonoeDataElement
クラス概要
KONOEのデータ転送スキームで使われるデータレコードを構成する階層の
もっとも低い部分です。
現在の実装では、データ要素としてプリミティブもしくはプリミティブ配列
としてのみ利用可能です。それ以上の複雑な構成はデータセグメントを
使って実現することになります。
このクラスのオブジェクトはイベント毎に生成され消滅することが一般的な
使い方になります。そのため、コンストラクタで値が設定されることを
考えて色々な種類のコンストラクタが用意されています。
継承
KonoeVStreamableObjectを継承します。
メンバー関数
KonoeDataElement( )
- デフォルトコンストラクタ。型を未定にし、サイズを0とします。
KonoeDataElement( KInt type, KInt datasize )
- 型と記憶域を与えるコンストラクタです。fillメソッドを使って内容を
書き込む必要があります。
KonoeDataElement( KInt type, KInt address,
KInt value )
- 単一の整数値を持つ要素のためのコンストラクタです。型、値、アドレスを
セットしてしまいます。
void dump( ostream & os )
- デバッグなどのため内容物をストリームosに書き出します。
KInt fill( KInt buffer, KInt size )
- 整数配列bufferの内容でデータを埋めます。サイズはsizeで与えられます。
KInt getAddress( )
- アドレスを取り出します。
void * getStore( )
- 配列の先頭アドレスをvoid型で返します。別途型を確認したうえで
キャストして使う必要があります。
メンバーデータ
KInt type
- データ要素の型を表します。INT、FLOAT、CHARの値を取りえます。
KInt address
- データのアドレスを与えます。アドレスは整数一語で表されなければ
なりません。
KInt datasize
- 記憶域の寸法を与えます。
void * store
- データ記憶域へのポインターです。
定数
INT
- データ型を表すもので、整数型であることを示します。
FLOAT
- データ型を表すもので、実数型であることを示します。
CHAR
- データ型を表すもので、文字型であることを示します。
File = KonoeDataElement.html last modified = 03-Aug-1997
坂本 宏
sakamoto@scphys.kyoto-u.ac.jp