[C3.4]トレンドクラス

時系列に並んだデータであるトレンドグラフの取り扱いについて考えて みましょう。これは色々な物理量が刻々変化する状況を記録し表示する ためのものです。例えば機械式のペンレコーダ(地震計みたいなもの) を思い浮かべてみてください。

入力となるデータは何らかの形で得られるデータです。解析によられる ものもありますが、例えばテープ残量などのようにまったく別の処理に よって得られるものもあります。いずれにせよ、論理的に「データ」 として扱われるものです。

これらのデータは少なくとも実験を続けている間継続して記録されます。 ものによっては表示されるだけで良い場合もあるかもしれませんが。 各々のデータは非常に頻繁に更新されるものもあればたまにしか変化しない ものもあるでしょう。更新のタイミングはデータ毎に規定されなければ なりません。また、激しく変化するものでは平均値やピーク値に意味がある ものもあるでしょう。

これらのトレンドが持つべき機能の一つにリミッターの設定があります。 例えば上限や下限を設定して、その範囲にいればOK、そこから外れると 警告や例外を起動することが出来るようになっていなければなりません。

1.トレンドを扱うモデル

基本的にトレンドグラフで扱われるデータは物理データ要素でしょう。 それらが時間軸方向にならんだ集計表と考えることが出来ます。 ある意味でヒストグラムと近い扱いが出来るかも知れません。

時間軸方向をどのように扱えばよいでしょうか。サンプリングの間隔と 考えてもよいかと思います。この場合、例えば頻繁に更新されるものも たまにしか更新されないものもあります。扱いを簡単にするためには 無条件で必要な最も短い間隔でサンプリングし、変化していないものは そのまま前の値を記録する手もあります。一方、おのおのの物理データに 応じた時間軸を定義し、それぞれ別途記録する方法もあります。この場合 同一の時間軸に合わせて処理をする必要があります。

データを示す軸が必要です。これはヒストグラム軸を流用することが できるかもしれませんが、トレンドグラフに付け加えたい機能として 上に述べた上限や下限の設定が出来るものでなければなりません。(もしくは そのように継承するものでなければなりません。)

2.実装

2.1.トレンドデータ軸

2.2.トレンド時間軸

2.3.トレンドグラフ


[class/trend.html] Last Modified : 09-Apr-1997.

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