[B1.4]ネームスペースサーバ
ネームスペース(論理名空間)は、KONOEのネットワーク透過な名前空間を提供します。
ネットワークのどこにいても同じ環境変数を使えるようになります。これを通して、
例えばサーバが走っているホスト名やサーバソケットのポート番号などを知ることが
できますし、現在は知っているランのランナンバーなども得ることができるでしょう。
1.ネームスペースサーバの機能
ネームスペースサーバはネットワーク全体で論理名テーブルを同期させる役割を
します。ネームスペースを読むプロセスは、特にサーバを意識しませんが、
ネームスペースに書き込みを行うプロセスはまずマスターサーバと接続し、
値の設定を要求します。マスターサーバはそのホストの上の論理名テーブルを
書き換えるとともに、自分の知っているスレーブサーバに更新情報を送ります。
それに従い、それぞれのスレーブサーバは自分のテーブルを更新します。
ネームスペースのテーブルの内容は例えば計算機シャットダウンの後も元に
もどるようにできなくてはなりません。オンラインシステムの場合、リブートが
頻繁に起こる可能性があります。そのために、現在のテーブルの内容をファイルに
保存したり、保存された内容をテーブルに戻す機能が必要です。また、
ネットワーク全体で同じ内容になるようにテーブル全体のコピーを送る
機能も必要です。
2.ネームスペースサーバの実装
ネームスペースサーバはマスターサーバとスレーブサーバが必要になります。
マスターサーバはスタンドアローンで起動し、更新を受け付けるサーバソケット、
スレーブサーバからの接続を受け付けるサーバソケットを準備します。
マスターサーバが立ち上がった後、スレーブサーバが順に起動されます。
スレーブサーバはマスターサーバと接続し、コマンドを受け付けます。
更新命令に従ってテーブルの値を変更します。初期化や保存、復旧の
命令も機能的には持ちます。

[clients/namespace.html] Last Modified : 13-Mar-2001.
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