- ファイルをコンパイル・リンクするために必要な環境変数をセット
します。
次のものは必ず設定しなければなりません。
- KONOE_ROOT : KONOEのディレクトリのトップの場所を与えます。例えば
~/work/konoeなど。
- KCC : コンパイル・リンクに使われるコンパイラを指定します。例えば
CCやg++など。
- KCC_HAS_SIG_PF : シグナルの実装の都合により、0か1を指定します。
SIG_PFという型定義がされている場合1そうでない場合0とします。どちらかに
セットしてみてsrc/system/systemserviceでmakeをしたときエラーがでない
ものが正しい設定です。
次のものは必要ならば宣言します。宣言せずにmakeをして、エラーが
でればセットしてみてください。
- KCC_HAS_PT_OPTION : コンパイラが-ptオプション(Process Template)
を持っている場合に1に定義します。CCは持っています。g++は持っていません。
- KCC_NEED_RANLIB : arコマンドの実行の後、ranlibを走らせる必要の
ある場合、これをセットします。HP-UX9.Xでは不必要です。
- KCC_EXPLICIT_SPEC : クラステンプレートを使うオブジェクトファイルを
リンク時に明示して指定する必要がある場合セットします。現在SunOS 4 の
CCでは必要です。(作者の理解がたらないのだけかもしれない)
- KCC_LIB_OPTIONS : リンク時に未解決といわれたモジュールがある場合
この値にセットします。Solaris 2.4では-lnslとセットすることが必要です。
- ライブラリを作ります。
KONOE_ROOTで示されたディレクトリのsrcサブディレクトリへ移動して、
次をやります。
- make clean
不必要なファイルを除去します。
- make all
それぞれのソースファイルをコンパイルしていきます。エラーメッセージが
出る場合があります。問題があれば上述の環境変数を確認してください。
供給されたコード自身に問題があることが多くあります。その場合は
KONOE開発者に相談してください。
- 実行可能イメージを作ります。
KONOE_ROOTのdemoサブディレクトリへ移動します。
- socketの例の中に
ホスト名をあらわに書き込んだ部分があります。demoreceive.cc
のなかに"konoe.kek.jp"という記述があればそれを自分の環境で
実際にサーバ(demosend)を走らせる計算機の名前に書き換えてください。
(こういうところはそのうち環境変数とかに変更します。)
- KONOE_ROOT/demoに戻り、make clean、つづけて、make allをします。このときエラーが
でれば、上述の環境変数などをチェックしてください。
- プログラムを実行します。