[C2.1]DAQプロセスクラス

KONOEではDAQのデータの流れを、ノードであるプロセスとそれらを結ぶ 片方向通信のリンクによって構成します。それゆえ、DAQプロセスは0 以上の入力と0以上の出力をソケットとして実装することになります。 それぞれのリンクは上流と下流が明確に定義されるものです。

それぞれのDAQプロセスは自分の役割にしたがってそれぞれのリンクを 用意します。実際にそれぞれが起動されたときに相手のプロセスが 存在するとは限りませんから、起動のあと、コントロールセンター からの指示にしたがってコネクションを試みます。TCPコネクションは いずれかがポートを宣言し、それに対して複数のクライアントが結合要求を 発行します。これは送り側がサーバとなり、受け側がクライアントとなる ことに対応します。

各々のDAQプロセスはそれぞれのリンクを常に監視し、リンクが途絶えた時は そのことを通報します。それぞれのリンクのデータ転送量なども記録します。

コントロールセンターから指令を受ける枠組みや送受信リンクを持つことから 共通のアプリケーションクラスとして実装できます。メッセージシステムや システムロガーとの接続や、上述のリンクの管理、例外処理など基本的に 自分のコンフィギュレーションデータをもとに起動し、アイドルに入ります。

1.プロセスを構成する機能要素

1.1.データリンク

DAQプロセスはそのコンフィギュレーションに従ってデータリンクを用意 します。上述したように、送り側のリンクをサーバソケットにより開設 する準備をします。また、接続開始命令に応答して送受信リンクの確保を こころみます。

1.2.メッセージ

DAQプロセスはメッセージシステムを経由してコントロールセンターからの 命令を受け付けます。

1.3.システムログ

DAQシステムは様々なトランザクションをログに残します。

1.4.プロセスコンフィギュレーション

プロセス自身は自分を適当なタイミングで再構成します。再構成の情報は 外部から与えられなければなりません。

2.DAQプロセスクラス

KONOEではデータの流れをノードとリンクを用いてトポロジカルに表現 します。DAQプロセスはそのノードとなるものです。そのため、プロセスが 持つべき機能を統合したプロセスクラスを用意し、それを継承して さまざまな役割のDAQプロセスを実装していきます。

2.1.DAQプロセスベース

DAQプロセスを形成する基本的な機能を与える枠組みとしてプロセスベースクラスを 用意します。

2.2.データソースプロセス

データソースプロセスはプロセスベースを継承し、データソース機能を 追加します。

2.3.データシンクプロセス

データシンクプロセスはプロセスベースを継承し、データシンク機能を 追加します。

2.4.データフィルタープロセス

データフィルタープロセスはプロセスベースを継承し、データフィルター 機能を追加します。


[classes/daqproc.html] Last Modified : 07-Apr-1997.

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