これからKONOEを使う人むけのサンプルプログラム

2002年夏、新居浜高専にて、これからKONOEを使ってデータ収集システムの開発 を行う人(つまり初心者)を対象に第1回KONOE講習会を開催いたしました。

より詳しいドキュメントなどは 第1回 KONOE講習会 資料プログラム作成者のホームページ からたどってください。


使い方

まずは、KONOEのライブラリが出来ていることが条件です。
% ar t $KONOE_ROOT/lib/libKonoe.a | grep CAMAC
などとして、CAMAC周りのコンパイルが済んでることを確認してください。

またMakefile中のCAMACライブラリのあるディレクトリ を環境にあわせて指定してください。デフォルトでは以下のように指定されてい ます。

LIB_FLAGS       += -L/usr/local/camac/pkg-0.2.30/lib -lcamlib

CAMACモジュールのステーション番号の指定や、サンプリングレートといった定 数はexConstants.hhにて宣言されています。各 自環境に応じて変更してください。


各サンプルプログラムの説明

exWriteDataRecordToFile.cc
まず、KONOEが使用する入出力可能なデータレコード(イベントデータ)発生の仕 組みを学びます。またそのデータレコードのファイル出力の方法を解説します。 読み出しリストとそれによって発生されるデータの関係を知ってもらうのが目的 です。

exReadDataRecordFromFile.cc
上のプログラムで生成された、データレコードが保存されているファイルを読み 込んできちんとオブジェクトの再構築が出来るか見てみます。KONOEに於けるオ ブジェクトパーシステンシーの仕組みをソースコードレベルで知ってもらうのが 目的です。

exWriteHistogramToFile.cc
ヒストグラムに縁のない分野の方にもヒストグラムという器がどういった情報か ら成るかを知ってもらうのが目的です。ついでにファイル保存もしてもらいます。

exReadHistogramFromFile.cc
上のプログラムで生成された、ヒストグラムが保存されているファイルを読み込 んできちんとオブジェクトの再構築が出来るか見てみます。データレコードの時 と同様の操作で読み込みが行えることを理解してもらうことが目的です。

exDataRecordTransform.cc
データレコードからヒストグラムを生成するための工程の解説、そして実際にヒ ストグラムを作ってみます。出来たヒストグラムを可視化し、視覚的に物事を理 解してもらいます。ここでの目的はデータレコードからヒストグラムを生成する 工程を覚えることと、そのヒストグラムを可視化することです。

exSendDataRecordToSocket.cc
直前のプログラムをタスク分散させて実行してみます。KONOEの特徴でもあるプ ロセスの分散配置です。ここでの目的はサーバー側(送り手)の構築です。このプ ロセスはデータレコードを生成し、それをファイル保存し、同じものをクライア ントに対し送信します。

exReceiveDataRecordFromSocket.cc
サーバーから送られて来るデータレコードからヒストグラムを生成し、それをファ イル保存しつつ可視化します。ここでの目的はサーバーから送られてくるデータ を受け取るクライアント側(受け手)の構築です。

exCamacSendDataRecordToSocket.cc
CAMACモジュールからデータを読み込みます。

exCamacReceiveDataRecordFromSocket.cc
ふたつ上のexReceiveDataRecordFromSocket.cc と全く同じプログラムです。


[ File = konoe/niihama/index.html] last modified = 08-Aug-2002
岩井 剛 iwai@hep.sc.niigata-u.ac.jp