KONOE第四回ワークショップ(1998年3月)
1.ワークショップ概要
日時 | 1998年3月9日(月)午前10時より10日(火)正午まで |
場所 | 高エネルギー加速器研究機構計算科学センター |
2.ワークショップの日程
今回のワークショップは続けて開かれる「高エネルギー物理学における
オブジェクト指向技術の応用」ワークショップに先立って開かれます。
そのワークショップでKONOEとしてかなりの時間を割り当てていただき
ました。そこでの発表とデモの準備のためのワークショップと位置づけ
ます。
プログラム案
- 全体ミーティング(9日午前)
- 現状報告
- 概要説明..................京都大 理 KONOEコラボレーション
- システムパッケージ........新潟大 自然 釜田 博一
- DAQパッケージ.............京都大 理 大西 圭一
- 解析パッケージ............岡山大 理 北山 栄美
- UIパッケージ..............広島工大 大田 健二
- デモの内容と作業の確認
- 提案......................京都大 理 KONOEコラボレーション
- 討論......................全員
- 作業分担
- 分科会・作業(9日午後・10日午前)
- 全体ミーティング(10日正午前)
- 作業報告
- システムパッケージ........新潟大 自然 釜田 博一
- DAQパッケージ.............京都大 理 大西 圭一
- 解析パッケージ............岡山大 理 北山 栄美
- UIパッケージ..............広島広大 大田 健二
- demo動作確認
- 今後の予定の議論
3.デモの内容
KONOEの基本的な構成要素をそろえた上で動くデモにすることを目標に
します。それぞれのパッケージで次の項目を完成させます。
3.1.システムパッケージ
デモで通信されるすべてのオブジェクトをストリーマブルとして用意
する必要があります。
サーバソケットが複数のクライアントを接続できるように実装する
必要があります。KonoeMCServerSocketを使います。
UIからコマンドを受け付け、全体を起動停止するなどの制御の枠組みの
簡単なものを用意します。
ヒストグラム等でディレクトリ構造をしたオブジェクト管理機能が
必要になります。KonoeDirectoryとKonoeFileDirectoryをクラス
テンプレートとして準備します。
システムの機能として、例えばホストの名前などプログラムの中に
直接書き込むことはやめたいと思います。そのためにnamespaceを
実装します。
3.2.DAQパッケージ
デモとしてもシステム診断のためにもDAQデータのシミュレーションを
よりリアルに行なう必要があります。そのためのメカニズムを用意します。
現実的という意味ではCAMACやVMEからのデータ読み出しをやる必要が
あります。
トランザクションの許可・禁止を制御する機構を組み込みます。
3.3.解析パッケージ
解析の基本的な手順として、生データを解読してヒストグラムを
埋めていくことができなければなりません。このとき、たくさんの
ヒストグラムを統括するメカニズムが必要です。KonoeFillDataや
KonoeFillDataExtactor、KonoeHistogramFiller、KonoeHistoFillerList
を実装します。これらの詳細については
こちらを見てください。
ヒストグラムのブッキングの仕組みを用意します。
ここではKonoeFileDirectoryクラステンプレートを利用し、階層化
された管理を行ないます。
外からの指令でヒストグラムをクリアしたり、記録する機構を
用意します。
3.4.UIパッケージ
一次元・二次元のものについてヒストグラム表示をするとともに
表示の伸張や拡大、投影などヒストグラム操作を実装します。
簡単なパネルで、システム全体の制御を行なえるようにします。

[activity/workshop_mar98.html] Last Modified : 05-Feb-1998.
KONOEコラボレーション
konoe-req@konoe.kek.jp