実際にはそれぞれのクラスごとにKonoeOrderlyを継承したOrderlyクラスが 用意されます。Orderlyは次の作業を行います。
それぞれのOrderlyは命令をKonoeCommandProcessorを継承した実行ユニットの 形で保持します。実際の処理はexecuteメソッドで記述します。命令の様式に ついてはKonoeCommandDescriptorで 記述されます。一つ一つの命令は任意の数の引数をとることができます。それらは KonoeArgumentDescriptorで 記述され、CommandDescriptorに登録されます。
OfficerはKonoeOfficerを継承して実装されます。 クラスカテゴリーごとにOfficerは用意されます。OfficerはおのおののOrderlyを 保持するとともに、新規にOrderlyを生成するためにメタクラスとして登録済み Orderlyをクラスの数だけ所有します。Officerを管理するCommanderはOfficerに 対して、特定の名前のオブジェクトを保有しているかどうか調べ、もしそれが 見つかれば該当するOrderlyを返します。また、特定の名前のクラスを知って いるかどうかしらべ、知っていればそのクラスのOrderlyを生成します。
CommanderはKonoeCommanderを継承して 実装されます。Commanderへは基本的に一行ずつ命令が渡されていきます。 CommanderはまずKonoeCommandParser オブジェクトを使って文字列を解読します。そののちに、自分の知っている Officerにそのコマンドを問い合わせていきます。
これらの機能は単一の命令文字列を解読実行することです。通常の通訳系の ように流れ制御機能を持たせるにはさらに上部の構造が必要です。 KonoeCommandInterpreterが その役割をします。