T473 Logger URD

目的:
T473のログを取る手段はプロセスのソースにトラップとしてログを生成する方法と、 標準エラー出力をKonoeLogMessageに変換しえ送る方法と二つあります。 送り先はロガーが走っているホストになります。

ログ自体は文字列で送る方法とログメッセージオブジェクトを送る方法の2通りが ありますが、メッセージレベルで出力させたい場合はオブジェクトの送信方法が 適当になります。

オブジェクト送信の場合はUDPプロトコルの送信なので、 ネットワークの距離によってはオブジェクトの再生に失敗してしまいます。今回の 実験ではテキストで送信で行なうことになりました。


使用法:
実行ファイル: [T473logger]

Controlerが実行されるホスト(マスターホスト)でT473loggerを実行します。 ネームスペースからログの為のPIDが参照されます。

T473loggerはモードを持っています。
T473loggerプロセスの受け付けるコマンドは(begin,pause,end,resume,shutdown)の 5つあります。
begin
○KonoeLockを生成して、このプロセス以外のプロセスが ログファイルの書き込みをしないようにします。
○NEW_FILEのフラグがある場合は、ログのファイル名をネームスペースから 取得して、メンバのlogfilenameにコピーしKonoeOutputFile( logfilename ) ログファイルを生成します。
○pause,endのコマンドを受け取るまで、 ログを受け取ってはファイルに書き込みます。
pause
○ログの受け付けを停止します。
resume
○ログの受け付けを再開します。
end
○ログの受け付けを停止します。
○NEW_FILEのフラグをオンにして、ファイルをクローズします。
shutdown
○プロセスを終了します。
の5通りあります。


ログの吐きだし方法: classs:T473LogSender

プロセスのソースにトラップとしてログを送る場合、 T473LogSenderオブジェクトを 使用してロガーに送ります。 使用方法は、プロセスのソースにてT473LogSenderをnewします。 そのオブジェクトを使ってログを送りたい場所にて、 send(KChar*,KInt)メンバ関数をさせます。 引数は、メッセージ(KChar*型)・メッセージレベル(KInt型)となります。 重要度の対応を以下に表します。

メッセージレベル(KInt型)意味
0SUCCESS
1INFO
2WARNING
3ERROR
4FATAL
その他:
ツールとしてt473stdoToLog,t473stdeToLogを 使ったログの吐き出しも用意されています。 使用方法は、
./t473stdoToLog  <実行ファイル>
もしくは
./t473stdeToLog  <実行ファイル>
のように使います。 t473stdoToLogは標準出力を、t473stdeToLogは標準エラー出力をメッセージとして LogSenderが送ります。このときのメッセージレベルは全て1になります。

ネームスペース
アイテム 働き
LOGGER_HOST ホスト名 ロガーが走るホスト名・集められるホスト
LOGGER_PORT ポート番号 ログのUDP通信のポート
LOGFILE_NAME ファイル名 ログを保存するファイル名

File = konoe/examples/t473/Logger/urd.html last modified = 13-Jan-2001
KONOEコラボレーション konoe-req@konoe.kek.jp