KonoePhysicalValue

クラス概要

KONOEではデータ収集のプロセスは一旦データをデータレコードとしてパックして 解析プロセスに渡します。解析プロセスの方はデータレコードを受け取って それを解読し、実際の物理量として取り扱えるようにします。KonoePhysicalValue クラスは、解読の結果を保持し、次に来る実際の解析のプロセスで利用できる 情報を提供するものです。例えばヒストグラムは物理量クラスのオブジェクトを 使ってフィルすることができます。

物理量は単純な数値ではなく、いくつかのデータ要素の集合であるという 扱いをします。データ要素は、データ多重項 KonoeDataMultipletを用いて表現されます。

継承関係

このクラスはKONOEの解析システムの中で物理量がどのように扱われるかを 規定するインターフェースを提供するものです。それゆえ、様々な物理的 意味を持つ物理量を考えるとき、このクラスを継承して実際の物理量を 実装します。

メンバー関数

KonoePhysicalValue( KInt tag )
コンストラクタ。引数として、物理量の種類を識別するtagを与えます。 このタグはどうつかわれるかあまりさだかでありません。
KInt clear( )
物理量の内容をクリアします。レコードの解析を開始する前に呼ばれます。
KInt reset( )
内部のカウンターやポインターをリセットします。nextメソッドを 呼ぶ前に一度呼ぶ必要があります。
KInt getDataCount( )
この物理量が、現在保持しているデータ要素の数を返します。
KonoeDataMultiplet * next( )
このオブジェクトが持っているデータ要素の次のものを返します。なければ0を 返すことになります。
KonoeMultipletDescriptor * getDescriptor( )
この物理量を表現するデータ多重項記述子を返します。

メンバーデータ

定数


[File = KonoePhysicalValue.html] last modified = 19-May-1998
KONOEコラボレーション konoe-req@konoe.kek.jp