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2006-07-26版

LOCALBASEのデフォルトのインストール方法(閲覧システムのみ)

著者: 森 洋久 / joshua@globalbase.org  ※ 中島 智人 / nakajima@zeta.co.jp / 株式会社ゼータ  ※ 
* 概要
* この作業の前提となるシステム用件
* [ステップ1] パッケージの準備
* [ステップ2] gbviewのセットアップ
* [ステップ3] httpagentの設定
* [ステップ4] -
* [ステップ5] HTTP-GATEWAYの設定
* [ステップ6] Apacheの設定
* [ステップ7] HTTP-GATEWAYとxlサーバの接続
* [ステップ8] 最終確認

概要

ここでは、LOCALBASEのデフォルトのインストール方法を説明します。目標として、gbviewエージェントの立ち上げとHTTP-GATEWAYの設定を行い、デフォルトで表示設定されている一つの古地図を表示するところまでとします。閲覧のみを行うためのインストールします。

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この作業の前提となるシステム用件

  1. GLOBALBASEに関する用件
    LANDSCAPE GLOBALBASE SERVERがインストールされている必要があります。まだインストールされていない場合は、
    文献「LANDSCAPEスタートアップ・マニュアル」を参照してください。
    当該インストールでは、ver.B.b10以降のソースコードを利用することをお勧めします。
  2. WWWサーバに関する用件
    HTTP-GATEWAYはWWWサーバ上で動作するので、すでに何らかのWWWが稼働している必要があります。WWWサーバは、必ずしも、GLOBALBASE xlサーバが動作しているマシンが同じである必要はありません。別々のマシンであっても、HTTP-GATEWAYからXLサーバへTCP/IPプロトコルで接続可能であれば問題ありません。
    LANDSCAPEとHTTP-GATEWAYサーバにそれぞれポート番号を割り振る必要があるので、 「LOCALBASEサーバの構成に関する注意事項」を参照しながら、サーバの配置等は十分に吟味してください。
    HTT-GATEWAYはperlスクリプト、および当該言語で書かれたcgiが動作することが前提です。WWWサーバはには、perlのインタプリタがインストールされており、さらに、cgi動作が許可されているディレクトリにインストールすることが必須条件です。perlのインストール方法やWWWサーバのcgiの許可の仕方は、それぞれのマニュアルなどを参照してください。


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[ステップ1] パッケージの準備

ここでは、HTTP-GATEWAY用のスクリプトのインストールから始めます。

インストールされているLANDSCAPEサーバが、ver.B.b11以上である場合は、/usr/local/xl-gbs/xlsample/www/gatewayにインストール用のHTTP-GATEWAYスクリプトが保管されています。それ以前のバージョンですと、GLOBALBASEホームページよりソースコードをダウンロードしてください。ver.B.XX.XX.tar.gzというソースコードパッケージファイルをダウンロードし解凍します。その中の、ver.B.XX.XX/wwwというディレクトリの中にgatewayというディレクトリがあります。これは、上述のディレクトリgatewayと同じものです。なお、ソースコードのダウンロードについては、別途、 ダウンロードマニュアル [UNDEF REF (download)]を参照してください。

/usr/local/xl-gbs/xlsample/wwwの中、あるいは、ダウンロードしたソースコードを展開したディレクトリの中の、gatewayをWWWサーバの所定の位置にコピーします。

$ cp -r ..../gateway hogehoge
 

などと行います。hogehogeはWWWサーバの公開用ディレクトリ中にある必要があります。今後、gateway/main.cgi gateway/main.htmlというファイルがありますが、これがHTTP-GATEWAYのアクセスページとなります。

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[ステップ2] gbviewのセットアップ

LANDSCAPEの設定情報ディレクトリ、xlconf/std ( 通常のインストールでは、/usr/local/xl-gbs/xlconf/std ) にある、agent.definition.xlの内容を編集します。これにより、xlサーバはgbviewを起動するようになります。xlサーバのデフォルトの状態では、

<!--
   <DefineAgent passwd="anonymous" dircheck="on">
	nichibun.ac.jp
	gbview
	user
	<CurrentEnvironment/>
	<Lambda Order="Applicative"> ()
		<Argments> ^"^host ^agent ^mode ^user" </Argments>
		^"(+ "gbview xlscript/gbs/a_gbview.xl / " mode " " user)"
	</Lambda>
   </DefineAgent>
-->
 

のようにコメントアウトされているはずです。このコメントアウト <!-- と、 --> をはずします。

[メモ] この時点で「nichibun.ac.jp」は変えても変えなくても動作します。


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[ステップ3] httpagentの設定

XLサーバのhttpagent機能が有効になているかを確認します。xlconf/std/httpagent.xlというファイルが存在する場合、これが有効です。 詳しいXLサーバのhttpagent機能については、 xlsvエージェントマニュアル [UNDEF REF (xlsv-httpagent)]を参照してください。

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[ステップ4] -

その後xlサーバを再起動します。再起動は、rootモードで、

# /etc/init.d/launch-xl stop
# /etc/init.d/launch-xl start
 

とします。詳しい方法は、
xlサーバマニュアル を参照してください。

[チェック] シェルのpsコマンドで、プロセスxlsv, gbmp, xllockが二つずつ、およびプロセスgbviewが一つ立ち上がっていたらば正常動作していると言えます。プロセスgbviewは若干(10秒ほど)遅れて立ち上げるので注意です。


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[ステップ5] HTTP-GATEWAYの設定

あらかじめダウンロードしておいたソースコードを展開します。ver.B.XX.tar.gz を適当なディレクトリに解凍します。ver.B.XX/www/gatewayにHTTP-GATEWAYのすべてのコードがあります。これをapacheなどのWWWサーバの公開用ディレクトリにコピーします。

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[ステップ6] Apacheの設定

「システム用件」 の項目でも取り上げましたが、コピーする先のディレクトリは、cgiが動作可能であること、また、perlスクリプトが利用可能である必要があります。それらが許可されていない場合は以下の設定をApacheに対して行います。

全ての拡張子.cgiのファイルのパーミッションを、HTTP経由アクセスのユーザ ( Apacheでは通常nobody ) が実行可能な形式にします。ファイルアップロード可能なウェブサイトを設置する場合には、さらにpostedフォルダとedit/postedNum.txtの書き込みアクセスを可能にします。

chmod 755 *.cgi
chmod 755 edit/*.cgi
chmod 777 posted
chmod 666 edit/postedNum.txt
 

また、実行許可設定が行われていないディレクトリを設置先とした場合には、cgiの実行を許可する設定を行います。 また、サーバから送信されるHTMLのデフォルト文字セットをUTF-8に設定します。

(Apacheでの設定例)

以下のA,Bのどちらかの方法で設定を行います。

A. httpd.confの中に以下の設定を行います。

<Directory “[cgiを設置したディレクトリ]”>
    Options ExecCGI
    AddHandler cgi-script .cgi
    AddDefaultCharset UTF-8
</Directory>
 

B.対象ディレクトリに以下の内容の.htaccessファイルを置きます。

Options ExecCGI
AddHandler cgi-script .cgi
AddDefaultCharset UTF-8
 



[注意] ウェブサーバ側の設定で.htaccessファイルの使用が有効になっている事が必要です。


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[ステップ7] HTTP-GATEWAYとxlサーバの接続

HTTP-GATEWAYが接続する、gbviewが稼働しているxlサーバをコピーしたディレクトリ内のserver_conf.pl に設定します。中身は、

$host = "[XLサーバのホスト名やIPアドレス]";
$path = "[参照path名]";
$port = [ポート番号];
1;
 

となっています。たとえば、以下のように設定します。

$host = "202.231.40.35";
$path = "/heian/map.cgi";
$port = 9100;
1;
 

[参照path名]とは、XLサーバがHTTPを受信するときの、gbviewエージェントを識別するためのパスです。これは、xlscript/std/httpagent.xl の HttpAgent [UNDEF REF (HttpAgent)]タグに設定されています。これを共通にしておかないと、xlsvサーバ側で接続拒否されます。

[ポート番号]は、XLサーバのサービスポート番号です。XLサーバのデフォルトのインストールでは、8080となっています。現在の設定状況を確認する場合は、ファイル、xlscript/std/agent.xlにおいて、

	<Define> ^ServerPort 8080 </Define>
 

を参照することによって確認することが出来ます。

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[ステップ8] 最終確認

以上で基本的な設定は終わりです。

HTTP-GATEWAYのgateway/main.htmlをWWWブラウザで参照してみます。gatewayの部分はコピー先のディレクトリで変化しますので、そのディレクトリ名を入力してください。画面に、
図(デフォルトインストール完了後のWWWブラウザ)に示すような地図が現れ、上下左右、ズームなどの移動が出来ればデフォルトのインストールは終了です。


図 デフォルトインストール完了後のWWWブラウザ




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