オプションメニュー

数値オプション
  option arithmetic文を書かないときの数値の扱いを指定します。

十進13桁(JIS)モード

  数値変数が保持する値は,13桁の10進数です。
  数値式の計算結果は,14桁超の精度を持ちます。
  数値式の計算結果を数値変数に代入すると,13桁に丸められます。
  計算結果は,13桁に丸めて表示します。
○表示桁数を多くにチェックすると,計算結果をそのまま表示します。
  

2進およそ16桁モード 
  最小の正の数はおよそ5.0E-324,最大の数はおよそ1.7E308です。
  十進数を正確に表せないことがありますが,高速です。
  -9007199254740992~9007199254740992(=)の整数は正確に表現できます。
  10の累乗の形の整数は,1~1E36まで正確に表現できます。
  一方,0.1,0.01など,十進小数は,たいていの場合,正確に表すことができません。
  プログラムに書かれた数が正確に表現できないときは,表現可能な数で近似します。
  たとえば,0.1は真の値より少し大きい数で近似されます。計算結果は再び十進数に戻して表示します。
  計算結果は,通常,13桁に丸めて表示します。
○表示桁数を多くにチェックすると,19桁目まで表示します。

複素数モード 
  複数数は,2個の2進数(およそ16桁)の対で表現されます。
  print文で虚数を表示すると,2数を括弧でくくって表示します。
  べき乗演算では,底が正数のとき,指数を虚数にすることができます。
  また,指数が-2147483647~2147483647の整数のとき,底を虚数にすることができます。
  ABS(x),SQR(x),EXP(x),LOG(x)は定義域を複素数に拡張しています。
  複素数モード専用の関数として,COMPLEX(x,y),RE(x),IM(x),CONJ(x),ARG(x)を用意しています。
  図形変形関数のSCALEとSHIFTを複素数に拡張しています。
  上記以外のところで虚数を使用すると,実行時にエラーになります。


<参照>
   OPTION ARITHMETIC文
   複素数