オプションメニュー
数値オプション
option arithmetic文を書かないときの数値の扱いを指定します。
十進13桁(
JIS)モード
数値変数が保持する値は,13桁の10進数です。 数値式の計算結果は,次のようになります。 加減乗除の結果は,19桁~27桁の10進数に丸められます。 べき乗と無理関数の結果は,15桁の10進数に丸められます。 (ただし,15桁めの数字は偶数になります) 数値式の計算結果を数値変数に代入すると,13桁に丸められます。 計算結果は,13桁に丸めて表示します。 ○表示桁数を多くにチェックすると,計算結果をそのまま表示します。 十進1000桁モード 1000桁以下の10進数は正確な値を持ちます。 計算結果は,1000桁~1008桁のいずれかの10進数に丸められます。 丸めは切り捨てです。 三角関数,指数関数,対数関数などの超越関数は使えません。 翻訳時にエラーになります。 べき指数は -9223372036854775807~9223372036854775807(=2^63 -1) の整数に限ります。 べき指数が整数でないと,実行時にエラーになります。 ○超越関数(15桁)を使うにチェックすると, 三角関数,指数関数,対数関数などの超越関数が使えますが,それらの計算結果は15桁の精度(末尾は偶数)になります。 また,べき乗の演算は,べき指数が上記の範囲の整数でないときは,15桁の精度(末尾は偶数)です。 2進およそ16桁モード 最小の正の数はおよそ5.0E-324,最大の数はおよそ1.7E308です。 十進数を正確に表せないことがありますが,高速です。 -9007199254740992~9007199254740992(=)の整数は正確に表現できます。 10の累乗の形の整数は,1~1E36まで正確に表現できます。 一方,0.1,0.01など,十進小数は,たいていの場合,正確に表すことができません。 プログラムに書かれた数が正確に表現できないときは,表現可能な数で近似します。 たとえば,0.1は真の値より少し大きい数で近似されます。計算結果は再び十進数に戻して表示します。 計算結果は,通常,15桁に丸めて表示します。 ○表示桁数を多くにチェックすると,19桁目まで表示します。 複素数モード 複数数は,2個の2進数(およそ16桁)の対で表現されます。 print文で虚数を表示すると,2数を括弧でくくって表示します。 べき乗演算では,底が正数のとき,指数を虚数にすることができます。 また,指数が-2147483647~2147483647の整数のとき,底を虚数にすることができます。 ABS(x),SQR(x),EXP(x),LOG(x)は定義域を複素数に拡張しています。 複素数モード専用の関数として,COMPLEX(x,y),RE(x),IM(x),CONJ(x),ARG(x)を用意しています。 図形変形関数のSCALEとSHIFTを複素数に拡張しています。 上記以外のところで虚数を使用すると,実行時にエラーになります。 有理数モード 多桁の有理数の計算ができます。 計算結果は仮分数形で表示します。 ただし,入力やDATA文にこの形式は使えません。 べき乗演算では,べき指数は-2147483647~2147483647の範囲の整数に限定されます。 三角,指数,対数などの超越関数やSQR関数,PI関数は使えません。 ○超越関数(17桁)を使うにチェックすると, 三角関数,指数・対数などの超越関数とSQR関数,PI関数が使えますが,それらの計算結果は15桁(末尾偶数)(PI関数は約1000桁)の精度になります。 <参照> OPTION ARITHMETIC文
複素数
有理数