テキストファイルの概要 ☆
BASIC
のプログラムからファイルを利用するとき,
直接ファイルを指定して入出力を行うのでなく,
ファイルに仮想的な路である'経路'を割り当てて行う。
ファイルの利用は,
1)ファイルを経路に割り当てる(ファイルを開くという)
2)入出力を行う
3)ファイルの経路への割り当てを解除する(ファイルを閉じるという)
の手順で行う。
経路は,正の整数による番号(経路番号)で識別する。
例1 ファイルに書き出す。もし,同名のファイルがあれば,
その内容を消去して,ファイルの始めから書き出す。
例2のプログラムで読めるようにするために,コンマを書き込んでいる。
LET F$ = "/home/yamada/ABC.txt" ! ファイル名を文字列変数F$に代入
OPEN #1 : NAME F$ ! 経路番号1の経路にA:ABC.TXTを割り当てる
ERASE #1 ! ファイルの内容を消去する
FOR x=0 TO 10
PRINT #1 : x; ","; SQR(x) ! ファイルに書き出す。
NEXT x
CLOSE #1 ! 経路への割り当てを解除する
END
例2 上の例で書き込んだファイルから読み込む。
LET F$="/home/yamada/ABC.txt"
OPEN #2: NAME F$
FOR i=1 TO 10
INPUT #2: a, b
PRINT a, b
NEXT i
CLOSE #2
END
例3 テキストファイルであることは確かであるが,どういう形式で記録されているか,わからないファイルを読む。
LET F$="/home/yamada/ABC.txt"
OPEN #2: NAME F$
DO
LINE INPUT #2, IF MISSING THEN EXIT DO: a$
PRINT a$
LOOP
CLOSE #2
END
LINE INPUT文は,ファイルの1行の内容をそのまま文字列変数に代入する。
IF MISSING THENで,ファイルの終りに到達したときの動作を指定する。
<補足> 経路番号0は,コンソールに割り当てられている。すなわち,経路番号0に対する入出力操作は,経路式を省いた入出力文と同じ結果になる。