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言語仕様の詳細
5.数値

[規格との相違]
5.1.5 
     数値式中の数値定数のあふれが翻訳時にエラーになることがある。
5.4.4(1)表5.1  EPS(x) 
      xの値を数値変数の精度に丸め,数値変数の精度を基準にして値を返す(JISの規定は曖昧)。

[処理系定義の事項]
5.1.4(2) 
     数値定数は19〜27桁の精度で保持される。
5.2.4(5)
     数値変数の初期値は0とする。
5.3.6(2)
     下位桁あふれは無条件に0で置き換える。
5.3.6(3)
     同順位の演算は出現順に評価される。
5.4.4(1)
     Arithmetic選択子がDECIMALのとき,
       EPS(0)=1.E-99
       MAXNUM=1.E99
     RND関数の値は合同式を用いて生成される擬似乱数。
5.4.4(3)
     例として示されたものとはやや異なる方法で調整する。
5.4.6(1)
     randomizeは時刻を利用する。
5.6.4(2)
     m=15とする。
5.6.4(3)
     数値定数と加減乗除の演算は19〜27桁の精度をもつ。
     組込み関数のうち,SQR,LOG,SINなどの無理関数は17桁の精度を持つ。ただし,17桁めの数字は偶数になる。
     それ以外の組込み関数は加減乗除と同じ精度を持つ。
     べき乗演算の結果は,無理関数と同じ精度を持つ。
5.6.4(4)
    arithmetic演算子がNATIVEのときの数値は,Intel 80x87数値演算コプロセッサの倍精度数。精度はおよそ10進16桁,正の最小値はおよそ4.9E-324,最大値はおよそ1.8E308。

[Note]
     数値演算の結果の正確さは保証できないが,規格にあわない事例を見つけた方は報告をいただきたい。